コンバージョンファネル(目標到達プロセス)とは、大勢のオーディエンスを惹きつけ、そこから関心の高い見込み顧客グループを獲得し、購入(またはリード生成やEメールのサインアップなどWebサイトの定めるコンバージョン)へと導く概念です。
エンジンにオイルを注ぐ漏斗のように、大量にインプットし、少量をアウトプットします。デジタルマーケティングの場合、一般的なコンバージョンファネルの段階は次の通りです。
ファネルの一番上はTOFU(Top of the Funnel)と略され、最も初期の興味・関心を抱かせる段階を指します。この段階では、様々なトピックを検討している幅広いユーザーの関心を集めることが重要です。
ファネルの真ん中は、MOFU(Middle of the Funnel)と略され、2つまたは3つに分割される場合もあります。この段階のユーザーはTOFU段階よりも関心・認知度が上がっているため、より具体的にトピックを掘り下げてブランドとの関わりを維持させることが重要です。また考慮すべき事項として、MOFUはユーザーが問題解決のために情報収集し、製品やサービスの購入を検討し始める段階となるため、ここで有益かつ専門的な情報を提供することが後述するBOFUの育成につながります。
ファネルの最下部はBOFU(Bottom of the Funnel)と略され、コンバージョンまたはアクションの段階を指します。ビジネスモデルによって何を最終目標にするかは異なりますが、例えばeコマースにおける購入や、製品・SaaSにおけるサインアップ、リードジェネレーションやB2B、ヘルスケアなどにおけるフォーム送信などが当てはまります。
ユーザーがBOFUでコンバージョンを達成すると、賢明なマーケターはコンバージョンファネルを反転させて顧客を育成し、さらなる協力的関係の構築を目指します。コンバージョン後の目標到達プロセスの段階には、次のようなものが含まれます。
- 顧客との関係維持
- アドボカシー(ブランドや商品に対する支持、ファン)
- リピート購入
- アップグレード
- リファーラル(紹介)…など
デジタルマーケターやアナリスト、UXデザイナー、プロダクトマネージャー、コンバージョン最適化スペシャリストといった専門家たちは、ファネルを作成・監視・最適化することで、より多く且つより適切なユーザーをコンバージョン段階に導くことができるようになります。