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Web解析ツールだけでは足りない!


最近では、Google AnalyticsやAdobe Analyticsを使用してサイト分析を行っている方は多いと思います。

Web解析ツールは、問題点を導き出し、サイト改善を行うには非常に便利ですよね。 しかし、これらのツールだけではなかなか実現の難しい分析があるのです!今日はそのお話をしましょう。

Web解析ツールだけでは、「問題のページ」までしかわからない

サイト改善をするために重要な指標の一つとして、バウンス率(訪問したページで何もせずに離脱)があります。 あるサイトで、ランディングページごとのバウンス率を、Web解析ツールを使って調べたところ、以下のようなデータが得られました。

ランディングページ 訪問数 バウンス率
A 52,653 24.4%
B 43,732 26.4%
C 37,327 46.2%

これを見ると、ページCは他と比べて訪問数はやや低いですがバウンス率は倍近く高いことが分かります。 ページに何らかの問題がありそうですが、具体的にページにどんな問題があるのでしょうか。

Web解析ツールでは、サイト内のどのページに(離脱が多いなどの)問題があるかを見つけることは出来ますが、ページそのものの問題を見つけるには、Web解析ツールだけで判断するのは難しいですし時間がかかります。その理由を考えてみます。

 

実際のユーザ行動を見ることができない

先の「バウンス率」を例にすると、一般的に「バウンス率」が高い理由には3つあるとされています。

  • 訪問者が期待した内容とは異なるページが表示された
    ページのコンテンツが訪問者が期待したものと違っていた、またはその内容が乏しい場合に起こります。
  • サイトの構成が良くなく、訪問者がどう行動すればよいのかわからない
    見づらいサイトでは、訪問者がどのように遷移すればよいのかわからなくなり、離脱してしまうことになります。
  • そのページを閲覧するだけで満足したブログページやQ&Aの情報を載せているページ等は、たとえバウンス率が高くとも訪問者は満足して離脱している場合があります。

このように、バウンス率が高い理由として「改善すべき場合」と「改善の必要がない場合」があります。

バウンス率がどの理由で高い数値になっているのかを知ることは非常に重要です。
必ずしも、FAQページのバウンス率が高くても大丈夫である訳ではありません。もしかしたら訪問者は必要な情報が見つけられずサイト上で混乱し、離脱しているかもしれません。

Web解析ツールだけでは、サイトでの訪問者の行動を見ることは難しく、離脱の原因を見分けることは困難です。
Web解析ツールとともに使うべき、「ページ解析ツール」
これらの問題を解決するのが、ページ解析ツールです。 Mouseflowを使うと、ヒートマップで訪問者の行動概要を把握することができますし、セッション・リプレイという録画機能で、サイト上での訪問者の行動を動画で見ることができます。

次回は、Mouseflowを使った「ページ解析」がどのようなものかについてご説明します。